当院の体外受精の特徴|不妊治療の池袋えざきレディースクリニック

当院の体外受精の特徴

当院の体外受精の特徴

当院の体外受精の特徴

体外受精には色々な細かな方法があります。例えば排卵誘発法だけでも数多くの種類があります。自然周期、低刺激、刺激法など、刺激法でさらに種類があります。
当院では自然周期だけとか刺激周期だけとかワンパターンの排卵誘発法は行いません。
自然か刺激かのどちらが優れているというわけでなく、その人に合った排卵誘発法は異なるはずだからです。
偏った治療は良くありません。その人の卵巣の状態によって使い分けしなければなりません。
当院では検査結果だけでなく過去の治療歴や卵子の培養の結果から自然周期法から刺激法まで、ありとあらゆる排卵誘発法に対応し使い分けていきます。
胚移植も胚移植のカテーテルの種類の選定のみならず、胚を注入する位置、注入スピードなど細部までこだわりを持って、患者さんに合わせた方法を選択しています。
一律な治療法ではその方法がたまたま向いていた患者さんにしか効果はありません。
ありとあらゆる不妊の患者さんに対応するためには、治療法の個別化する必要があります。
すなわち「完全オーダーメイドの体外受精」が当院の体外受精の特徴といえます。

当院は保険医療機関であり体外受精を健康保険で診療を行うことができます。保険診療内でも基本的にはオーダーメイド治療は可能です。

妊娠率向上は地味な作業の積み重ねでこそ達成できます。
毎月の治療のデータを分析して安定した成績が出せるよう努めています。少しでも妊娠率が不安定であれば培養データを常に分析し直ちに改善を行い治療成績の向上に反映させています。

当院の妊娠率について

新しい医療機器や卵子と精子の受精・培養技術も常に対応して積極的に取り入れるようにしています。しかし最新の治療法が最良の治療法とは限りません。ただ新しいものに飛びつくのではなく「本当に効果があるのか?」「悪影響はないのか?」を検証して、それぞれの患者様に合った方法で治療を行います。
地味で細かいことを積み重ねて1%ずつ妊娠率を上げていくことが高い妊娠率につながってきたと考えます。

胚移植を3-4回繰り返しても妊娠できないことを「反復不成功」といいます。着床不全・着床障害ともいいます。反復不成功であっても悲観的になる必要はありません。
このような反復不成功の患者さんに対して当院ではさまざまな取り組みをしています。反復不成功例に対する妊娠率の改善は当院が最も力を入れている診療です。

2018年当院実績

2018年当院実績

反復不成功であっても高い確率で妊娠することが可能となります。
3回4回不成功であっても5回目以降でも30%以上がまだ妊娠出来ています。

卵子が採れない、良い胚ができない

反復不成功の対策としてはまず繰り返し良い受精卵を胚移植することです。
胚移植までたどり着けない、胚移植できる胚が少ない方への対策となります。
そこで今まで行ってきた治療を振り返り、改善すべきところはないかを徹底的に探ることを行います。少しでも多くの受精卵を作るために細かく分析します。自然か刺激かといった患者さんがわかるような単純で大ざっぱなことではなく、もっと細かく採卵の時期をずらしたり、薬の量の増減などを加えながら少しでも良い受精卵が得られるように微調整を加えていきます。
このプロセスが一番効果を出す上で重要となります。
いままでやってきた治療の情報は今後の治療への財産です。ただ治療をやりっぱなしにして、やみくもに方法を変えるのでなく過去を振り返り細かい分析をします。当院の過去10年間の治療データと照らし合わせて修正するべきところを修正していきます。

良い胚ができない場合

胚移植を繰り返しても着床しない

良好な受精卵を繰り返し胚移植しても妊娠しない場合、これが真の着床不全となります。こうした方は排卵誘発などは変更する必要がなく、着床のみにフォーカスをあてて治療を進めていきます。

残念ながら着床不全は検査をしても原因が判明しないことがほとんどです。

必要に応じて以下の追加のオプション治療を加えていきます。

  • 子宮鏡下子宮腔内洗浄
  • 子宮内膜スクラッチング
  • SEET法
  • 免疫療法(Th1/Th2検査・タクロリムス)
  • ヒアルロン酸胚移植時注入
  • アシステッドハッチング
  • 慢性子宮内膜炎治療による着床改善
  • ビタミン補充
  • 微量元素補充療法
  • 着床の窓のズレ(ERA・ERPeak検査)
  • G-CSF療法
  • PRP・PFC-FD療法

ただし、これら治療は誰にでも効果があるわけではなく、逆効果となるものもありますのでやみくもに行えばよいわけではないので、実施するには慎重でなければなりません。過去の治療を振り返った上で適応かどうかを判断する必要があります。
詳細は診察の上で医師とのお話で個別に判断していくことになります。

着床不全についての詳細