池袋えざきレディースクリニック 不妊治療センター

不妊治療の種類

不妊治療の種類

タイミング指導

  • 排卵日が外れた無駄な月を減らします
  • ホルモン採血による排卵日予測

1年間避妊をしないで性交渉を行っていれば90%の方が自然に妊娠します。これは排卵日を意識して性交渉をしなくても1年間のうち3~4回程度はタイミングが合っているという計算です。

性交渉が月に1回程度ですと、どうしても排卵日を外したタイミングの合っていない無駄な月が出てきます。

当院ではホルモン採血検査を併用した排卵日予測検査を用いてタイミング指導を行います。

タイミング指導は「治療」ではなく、不妊かどうか確認する「検査」です

「とりあえずタイミングから」というように不妊治療はタイミングから始めると思われていますがそうではありません。
タイミング指導は排卵日を伝えているだけなので、妊娠できない体の人(不妊の人)が妊娠できるようになるわけではありません。不妊期間が短いなどで不妊かどうかわからない人が、一定回数タイミング指導を行っても妊娠できなければ不妊症です。

タイミング指導はすべての方に行うものではありません。不妊期間2年以上のように明らかに不妊である方には、タイミング指導は無意味なので行いません。

人工授精:AIH (子宮内精子注入法)

  • 妊娠率はタイミング指導とほぼ同じ
人工授精:AIH (子宮内精子注入法)

人工授精とは排卵に合わせて子宮の中に精子を注入する治療法です。「人工」と名前がついていますが、精子を子宮に撒くだけの治療方法です。

精子を子宮内に注入した後の妊娠過程は自然妊娠と全く同じなので、当然胎児への危険性はありません。人工授精の妊娠率はタイミング指導とほぼ同等です。

当院では精子を洗浄し濃縮した後に人工授精を行っています(精子洗浄濃縮人工授精)。細いチューブを用いて精子を子宮の中に注入しますので、通常痛みを感じることはほとんどありません。実施後はすぐに帰宅でき、特に日常生活に制限はありません。

人工授精が有効な方

  • EDなど性交障害のある方
  • 子宮の中に精子がうまく入っていかない方(フーナーテスト不良など)
  • 精子の数が少ない方

精子が自力で子宮内に入っていける方(フーナーテスト良好)にとっては人工授精を行う意味がありません。
以前は体外受精を行う前にまず人工授精を行っていましたが、当院ではフーナーテストが良好であれば人工授精を行う必要がないと考えています。

人工授精の実施回数・妊娠確率

  • 人工授精の回数 3回(~5回)程度を目安とします。

人工授精の実施回数の目安は3回(~5回)までです。
当院では血液検査での高精度の排卵日予測で最適な日に人工授精を実施し、注入用カテーテルも工夫し、精子洗浄濃縮した高濃度の精子を子宮内に注入しています。

そのため、従来は5~6回行うことが標準的でしたが、当院で人工授精で妊娠できる方はほとんどが3回以内で妊娠できるようになりました。

4回目以降に妊娠する確率は2%未満ですので、3回程度の人工授精で妊娠しなかった場合はそれ以上の人工授精に拘らず体外受精など別の治療に移行したほうが良いでしょう。ただし、年齢や不妊期間や精子の状態にもよりますので、医師と相談のうえ決定します。

体外受精

体外受精

卵子を体外に取り出し(採卵)、精子と受精させて受精卵を子宮内に戻す(胚移植)治療です。現在、日本で出生する赤ちゃんの21人に1人は体外受精での妊娠です。体外受精は不妊治療の主役です。

治療の流れ

採卵する月
排卵誘発-採卵-受精-培養-全胚凍結

排卵誘発剤を使って、卵巣の中の卵子を複数個育てます。卵子が成熟したら、採卵して卵子を体外に取り出します。卵子と精子を受精させます。受精した受精卵(胚)が発育するかどうか培養しながら様子を見ます。発育してきた受精卵(胚)を当院ではいったん凍結保存します。

1.排卵誘発
人間の体では毎月一つの卵子が育ち排卵されます。たった一つの卵子でも体外受精は可能です。
しかし全ての卵子が受精・発育・着床するわけではありません。そのため排卵誘発剤を使って複数個の卵子を発育させるようにしています。
自然周期法からしっかりと誘発する刺激法など様々な誘発法があります。当院では多くの種類の誘発法の中からその人に合った方法を選んで治療しています。
2.採卵
膣から細い針を用いて卵巣の中にある卵子を取り出します。採卵にかかる時間はおよそ5分~10分です。
3.受精
採卵した卵子は精子と受精をさせます。
精子の数が十分であれば卵子と精子を混ぜて自力で受精が起こるようにします(媒精)。
精子の状態が悪い場合などは顕微授精を行います。
4.培養
採卵翌日に受精確認を行います。受精卵は2~3日間培養を行い、細胞分裂をして発育してくるのを待ちます。
状況に応じて追加培養を行い、受精卵が胚盤胞という状態にまで発育するのを待つこともあります。
5.全胚凍結
新鮮胚での移植は原則として行わず、全ての胚を一度凍結保存します。凍結した胚は翌月以降に融解して移植します。胚は液体窒素のタンク内で保存します。胚凍結による胎児への影響は現時点では無いとされています。
当院の融解後の胚の生存率は99%以上です。

胚移植する月
凍結融解胚移植-妊娠判定

採卵した月の翌月以降にホルモン剤を使って子宮の内膜を整え、凍結保存していた胚を1つ融解して細いチューブを用いて子宮の中に戻します。

6.凍結融解胚移植
採卵した月の翌月以降にお薬を使って子宮の中の環境を整え、凍結胚を1つ融解し子宮内に移植します。
細いチューブを使って移植するので、通常は痛みもなく短時間で終わります。
7.妊娠判定
移植してから約2週間後に血液検査で妊娠の判定を行います。
妊娠できた場合は約1週間毎に診察し、妊娠7週頃に卒業となります。