不妊治療・体外受精専門の池袋えざきレディースクリニック

当院の体外受精の妊娠率 当院の体外受精の妊娠率

当院の体外受精の妊娠率

2018年の胚移植あたりの妊娠率です。
日本産科婦人科学会の公表する全国施設の成績と比較して良好な成績が得られています。
ただし、妊娠率で体外受精の施設間の成績を単純比較できるわけではないので妊娠率は参考程度に留めておく必要があります。

当院の妊娠率(採卵あたり)

年齢別の胚移植当たりの妊娠率/胚移植となります。
年齢と共に妊娠率は低下していくのが明らかとなります。30代といえども後半になっていくと妊娠率が大幅に下がります。

当院の妊娠率(胚移植あたり)

2018年に採卵した方の年齢別の採卵当たりの妊娠率となります。
これも年齢により低下します。年齢が若い方の妊娠率が特に高いのは1回の採卵で2回以上妊娠しているケースが含まれていることによります。

妊娠成績の向上により、妊娠までの体外受精治療期間を平均101.7日と大きく短縮することが可能となりました

当院の妊娠率向上への取り組み

治療前の分析・評価

体外受精にも数多くのやり方があり、どのような方法で治療をしていくかを検討する必要があります。
年齢、生理の周期、検査の結果、一般不妊治療(体外受精の前の治療)の内容など数多くの項目を分析して最適と予想される治療の候補を挙げていきます。

周期により臨機応変に対応

人間は毎月同じコンディションではありません。体調の良い日も悪い日もあります。それと同じように卵巣やホルモンの状態も月により異なります。

患者さん毎に治療を選択するのは当然かと思います。
同じ人でも周期によりコンディションは異なるので、その周期に1番良いとされる治療を選択していくことが大切です。
患者さんごとではなく月ごとの治療の選択が今後は重要になると考えます。
毎周期、治療開始日に超音波検査や卵巣のホルモンやAMHなどを迅速検査で実施します。
それらの情報を統合してその周期に最適な治療を選択します。

今までのような患者さんに合わせた治療だけでなく、月によっても治療を臨機応変に対応する必要があります。最適な治療は開始する直前まではわからない。 事前に一律に決めてしまっては妊娠率は上がりません。患者さん別、周期に別に細かく治療を選択していく事が重要です。

私たちのクリニックではこうした「完全オーダーメイドの治療」と言うことに力を入れています。
これが良好な体外受精の成績を出すことが出来る1番の秘訣だと思います。

過去の治療の詳細な分析

体外受精を行っても一回で妊娠できるとは限りません。
治療を変えるべきかの判断は過去の治療の分析です。
妊娠判定が陰性であってもやりっぱなしで終わらせず、その治療を細かく振り返って治療の方法を変更した方が良いところがあれば変更していきます。 当たり前なことなのですが、ここをしっかり分析するのとしないのとでは大いに結果に影響します。
実際は治療法を大幅に変更することはあまりなく、薬剤の量や種類を微調整するだけのことがほとんどです。逆に治療法を全く変更するべきでないと判断した場合は同じ治療を繰り返すことにあります。うまくいかないと治療法を変えたくなることが多いと思いますが、多くの場合は同じ治療を微調整しながら繰り返すことの方が多いです。

他院で繰り返し妊娠できない方は特に過去の治療の詳細な分析がとても重要です。分析の結果、上手く行っていないと思われる治療の一部は変更した方が良いと思います。 問題ないと考える部分はあえて変更しないという選択をしていきます。

当院の培養成績

体外受精では採卵した卵子を受精させて培養します。そして培養した受精卵を胚移植します。
採卵した卵子がすべて順調に発育するわけではありません。受精できなかったり、発育できない卵子もあります。

ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)が2017年に発表した国際基準とも言える培養成績の目安の設定を提示しました。 採卵率、受精率、胚盤胞到達率、着床率などの多くの項目につき基準値が設定されました。

多くの項目のうち一番重要である胚盤胞到達率についてグラフに示します。
胚盤胞到達率とは受精卵のちどれだけ胚盤胞まで成長できた胚の割合(%)です。

ESHREの胚盤胞到達率の基準
必要基準 40%以上
目標基準 60%以上
当院の胚盤胞到達率 70.7%

当院の胚盤胞到達率はESHREの必須基準だけでなく目標基準をも達成しています。

なかなか妊娠できない方へ

治療の変更は思いつきや感覚で行ってはダメで、詳細な分析の必要があります。
ついつい検査の結果、受精卵のグレード等を気にしてしまいがちですが、大事なのはそれだけではありません。 さらに採卵数、受精率、精子の状態、受精卵の発育状況、しいては生理周期や年齢など数多くの項目について検討し総合的に判定することの方がむしろ大切かと思います。

着床不全の妊娠率

体外受精ではなかなか妊娠できない方が残っていくので何も対策をしないで治療をするとだんだん妊娠率は下がる一方のはずです。
上のグラフが示すように、繰り返して胚移植して妊娠しない方であっても、5回目でも妊娠率が3割以上と高いままとなっています。
これは過去の治療を詳細に分析して次の治療に生かすということを繰り返しているためです。

新しい技術の導入

新鮮・凍結胚の妊娠率の推移

体外受精は常に進化している治療です。
グラフにありますように日本での体外受精の妊娠率は10年間で大幅に増加しています。
常に新しい技術が生まれており、技術革新の結果として妊娠率は向上していると言えます。

着床不全の検査・治療

当院としては常に新しい機器や新しい検査・治療方法を採用し実施できる体制を作っています。
特に反復不成功・着床障害には多くの検査が近年登場していますので、必要に応じて検査を行います。

着床不全検査・治療と費用
子宮鏡検査 8,000円
子宮内膜組織検査(CD138免疫染色) 13,000円
ERA検査 130,000円(+薬剤費用:約3万円)
ERPeak検査 110,000円(+薬剤費用:約3万円)
EMMA+ALICE 70,000円
子宮内膜スクラッチング・子宮内腔洗浄 0円(子宮鏡検査に含む)
SEET法 20,000円
25OHビタミンD検査 6,000円
銅/亜鉛、血清鉄/フェリチン検査 3,000円

表に示すように、こうした検査は他の検査と比べて高額ですが費用の設定は低めに設定していますので、必要な時には躊躇なく実施できる体制となっています。

新しい治療には目を向けて診療に取り入れていく必要がありますが、なんでもかんでも新しいことをやれば良いわけではありません。
新しい治療には興味や期待が出てしまいますが、最新の機器や治療方法が最善ではないことを認識しておく必要があります。

  • 治療開始前の詳細な分析
  • 周期ごとの完全オーダーメイド治療
  • 治療の振り返り分析
  • 新しい技術の採用

これらを一つ一つ地道に積み上げていくこと、毎回の治療を妥協しないでオーダーメイドで行うにこだわったことが 当院の良好な成績に結びついていると考えています。

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診療時間

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当院は仕事をしながら治療する患者さんの支えとなるようなクリニックを目指していきます。

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