身体の負担の少ない不妊治療|不妊治療の池袋えざきレディースクリニック

身体の負担の少ない不妊治療

身体の負担の
少ない不妊治療

身体の負担の少ない不妊治療

現在の生殖医療技術で多くの方が妊娠可能となりましたが、治療にはいくつかの負担があります。
その一つとして身体の負担があります。基本的に男性に体の負担がかかることはないため、女性側の体の負担をご主人が心配しているというご夫婦が多いかと思われます。
採卵などの処置による痛み、薬や注射の副作用が負担になるケースがあります。

政府の調査によると17%の患者さんは副作用などにより仕事に影響を及ぼしたとあります。そのため体の負担の軽減は重要となってきます。

痛みを伴う検査として子宮卵管造影検査が知られています。現在では行われることも減ってきた検査ですが不妊治療の基本的な検査の一つです。
子宮の中にカテーテルの管を入れて先端を膨らまし造影剤を注入するため子宮内の圧力が高くなり痛みや気分不快が起こることがあります。

こうした副作用を減らすため当院ではカテーテル先端の膨らみを最小限としています。
また粘度の高い造影剤を使用せず、できるだけゆっくりと造影剤を注入します。
事前に鎮痛剤を使用しますが、これは鎮痛作用だけでなく子宮収縮で圧力が上がらないような効果もある鎮痛剤を用いています。
これらの方法は保険適用外の検査となりますが痛みをかなり軽減することが可能です。

体外受精では卵子を取り出すために膣から長い針を卵巣に刺して卵巣内の卵子を吸い出す採卵という処置を行います。これは痛みを伴うことの多い処置となります。卵子が1,2個であればよいのですが5個10個となると繰り返して何度も針を刺すので痛みは強くなります。
静脈麻酔という麻酔法が行われることがあります。全身麻酔のように意識がないため痛みを感じない一方で呼吸が浅くなり酸素不足になることや採卵後のふらつきや気分不快といった副作用を起こすことがあります。そのため当院では原則として局所麻酔で採卵を実施しています。

従来の局所麻酔では痛みを十分に抑えることが困難であったため当院では痛みの少ない局所麻酔の工夫を行ってきました。
鎮痛剤、鎮静剤の併用により緊張から痛みが増すことを防ぎます。
メーカーと共同開発して極細の麻酔針を使用し局所麻酔そのものの痛みを軽減します。
エコーで神経周囲を麻酔薬でブロックし、痛みを起こしやすい部位をピンポイントで麻酔します。
こうした方法により採卵の痛みは従来法よりもかなり軽減することが可能となりました。
詳細は当院の体外受精の特徴をご参照ください。

体外受精では妊娠率を向上させるために排卵誘発剤を用いて多くの卵子を発育させることが重要となります。
体質などにより薬が効きすぎて20個30個と多くの卵子が育ちすぎてしまうと「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」という入院が必要となる重度の副作用が発症することがあります。発症を出来るだけ避ける調整しながら排卵誘発剤や予防薬を使用します。
妊娠率だけを見ると卵子の個数が増えることは良いことでもあるのですが採卵の痛みにも影響してきます。採卵の針を何回も刺さなくてはならないので痛みが強くなります。
卵子の個数が増えすぎないように注意して患者さんに合わせて適度の個数の卵子が発育するように排卵誘発剤の種類や量を調整しています。

不妊治療では妊娠しやすい状態を作るためにホルモン剤を使用することが数多くあります。こうした薬剤の中には吐き気や発疹を起こすものがあります。そのような症状が出た場合には同効の代替の薬剤に直ちに変更して対応しますのでご安心ください。