ERPeak検査 | 不妊治療・体外受精専門の池袋えざきレディースクリニック

ERPeak検査

ERPeak検査

ERPeak検査

子宮内膜が胚を受け入れることができる時期を「着床の窓」といいます。
着床の窓が開いている時期でないと胚を受け入れないため、着床の窓が開いている時期と胚移植のタイミングがずれていると良い胚であっても着床が起こりません。

着床の窓が開いている時期に合わせて胚移植を行う必要があります。

着床の窓

この着床の窓が開いている時期が通常とズレているかを調べる検査を子宮内膜受容能検査といいます。
反復着床不全の20-30%の方が着床の窓がずれているといわれています。
子宮内膜受容能検査はERA検査、ERPeak検査の2種類がありますが、どちらも検査の目的は同じで同様の検査となります。

・ERA
子宮内膜をNGSという手法で着床の窓に関連するRNAを検出します。

・ERPeak
RT-qPCRという方法で着床の窓に関連するRNAの発現を検出します。ダイナミックレンジが広く、少量の検体でも判定することができるのが特徴です。
子宮内膜が少量しか採取できない場合、ERAでは再検査となるところがERPeak検査では検出できる可能性があります。当院ではERPeak検査を採用し実施しています。

実際に胚移植を行う時と同じホルモン補充周期のスケジュールで行い、胚を移植する時期(通常黄体ホルモン開始後5日後)に子宮内膜の一部を採取します。
痛みもわずかなため麻酔は不要で通常は3分以内に終わります。

結果は2-3週間後となります。
検査結果から着床の窓のズレが見られた場合はそれに合わせて胚移植日をずらします。
結果が正常であった場合は通常通りのスケジュールで今後の胚移植を行うことになります。

子宮内膜受容能検査はあくまでも着床の窓を推測しているに過ぎず、正確性がどの程度かは不明です。

この検査は着床の窓は毎周期同じ時期であることを前提としています。
しかし実際の胚移植周期と検査周期で着床の窓が同じとは限りません。

また慢性子宮内膜炎などの子宮内の細菌の異常がある場合は着床の窓がずれてしまうことがあります。
その場合はそれに対する治療を先に行うことによりズレが改善します。

子宮内膜受容能検査に適した方

・複数回の胚移植で着床しない

・子宮内フローラ検査異常なし
(ないしは治療済み)

ERA/ERPeak検査は着床の窓がズレている患者を妊娠に導くことができます。
しかし子宮内膜受容能検査は誤った診断のもとに間違った治療を行いかねないので、むやみに実施するべきではありません。
実施に際しては医師が過去の治療を患者さんごとに分析しオーダーメイドで判断する必要があります。
池袋えざきレディースクリニックでは者さんに合ったタイミングで患者さんに合わせてこのような検査を行いなかなか妊娠しない患者さんへの治療を行っています。