一般不妊治療の詳細・スケジュールについて
排卵日と性交日が数日以上ずれると妊娠が起こりません。
排卵日を知ることで妊娠可能な時期に性交を持つことが可能となります。
自宅でできるので簡単な検査ですが、排卵日を予測することはできません。


排卵日を予測するアプリがあります。
これは過去の生理の周期を参考にして排卵日を予測します。
これらの場合は正確性が大きく下がります。
尿検査で排卵日を調べる方法です。
比較的正確に排卵日を知ることが出来ます。
ただし、生理不順などで排卵日をとらえにくい場合は検査を何度も繰り返すことになり、費用負担が多くなる欠点があります。
エコーで卵胞径の測定だけでなく、血液検査を併用することで排卵日を予測します。

尿検査では最大1日くらいの排卵日のズレが起こりますが、血液検査を用いた場合は精度と感度が高いため3日前には排卵日を知ることができ、1日以上の排卵日のズレはまず起こりません。
その為、通院の頻度は月に1回ないしは2回で済みます。
当院では尿検査よりも高精度な血液検査でのタイミング法を実施しています。
普段の生理の周期などから医師が大まかに排卵日を予測します。
検査で排卵日を予測し、お伝えします。
排卵日付近に性交を行います。
妊娠判定は感度のよい血液検査で実施するため、早くに妊娠を知ることが出来ます。
通常は月に1回程度の受診となります。生理周期にばらつきがある場合などは月に2、3回ほどのスケジュールになることもあります。
タイミング法は妊娠しやすい排卵日を調べていますが、性交後は自然妊娠と全く同じ過程となります。
この方法は身体の自然な機能をサポートするものであるため、本来の妊娠する力が一定以上備わっていないと、効果は期待できません。
以下のいずれかに該当する方ではタイミング法は適切ではありません。
特に年齢が35歳以上の方の場合、体外受精など高度治療に移行することが望ましいです。
高度治療の開始が遅くなると不利になりますので注意が必要です。

精液を原液のまま子宮内に注入する人工授精もありますが、精子が少ない場合などは効果が低下します。
当院では「精子濃縮人工授精」を行っています。
遠心分離機で高濃度に濃縮調整した精子調整液を子宮内に注入します。
洗浄濃縮精子での人工授精は痛みが無く、処置自体も数分で終わります。
とくに安静の必要もありません。
人工授精とは排卵に合わせて子宮の中に精子を注入する治療法です。
人工授精では精子の注入以降は排卵、受精から着床などの過程は全て自分の力で解決する必要があります。
名前こそ人工授精と付いていますが、そこまで「人工」的な治療ではないことに注意する必要があります。
人工授精の妊娠率は約10%と決して高くはない理由がそこにありますが、以下のような方は効果が期待できます。
フーナーテスト不良など
大幅に少ない場合は顕微授精が必要
年齢が35歳未満であれば時間的な余裕があります
実際に当院では3回以内での妊娠が多く、4回目以降に妊娠する確率は2%未満です。
従来は5回以上と多くの回数を繰り返すことが普通でしたが、当院での3回程度の人工授精で妊娠しなかった場合は人工授精に時間をかけず、体外受精など別の治療に移行したほうが良いでしょう。
タイミング法・人工授精の回数は患者さんにより差がありますので実際は一律ではなく、医師と相談のうえオーダーメイド治療で決定することになります。
タイミング法と同様に血液でのホルモン検査とエコー検査で高精度に排卵日を予測します。
人工授精の日時を決め、精液容器をお渡しします。
自宅でご主人が採取した精子を奥様が持参します。
精液の濃縮のため30分ほどお待ちいただきます。
人工授精後の安静は不要で、すぐに帰宅できます。
必要に応じて血液検査での妊娠判定を行います。
通院は月3回くらいになります。
保険診療(3割負担)
| 初診料、エコー | 2,460円 |
| 排卵日検査(血液検査+エコー) | 2,750円 |
| 排卵日検査 同月2回目以降+エコー) | 1,660円 |
| 人工授精手技料 | 5,460円 |
※保険診療では月内の実施回数により、血液検査やエコー検査の費用が異なります。
一般不妊治療の診療は保険診療で行うことを原則としています。
東京都に在住している場合、保険医療機関にて行った不妊検査及び一般不妊治療に要した自己負担の費用に対し、5万円を上限に助成金が支給されます。
当院は助成の対象となる医療機関ですので助成金の給付を受けることが出来ます。
当助成金以外にも東京都より体外受精、先進医療に関しては助成金制度があります。
東京都福祉局のサイトをご確認ください。
東京都以外でも各種助成制度を実施しています。
お住いの県や市区町村の自治体にご確認ください。