子宮内膜再生治療|不妊治療の池袋えざきレディースクリニック

子宮内膜再生治療

子宮内膜再生治療

子宮内膜再生治療
子宮内膜再生治療の目次

子宮内膜自体の問題で子宮内膜が薄い場合は子宮内膜自体の治療を行います。これらの治療はまだ新しい治療であり効果について完全に明らかになっているとは言えません。ただ通常の対策で改善が見られない場合は子宮内膜を再生させる治療が必要と考えられます。

G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)とサイトカインに一種で顆粒球(白血球の一種)を増やす働きがあります。着床に関わっている因子です。
癌や白血病の抗がん剤の副作用で白血球(顆粒球)が減少して免疫が落ちてしまうのをG-CSFで顆粒球を増加させる目的で承認されている医薬品です。
このG-CSFには二つの効果が考えられます。一つは菲薄化した子宮内膜を厚くする効果、もう一つは子宮内膜の機能自体を改善する効果です。
G-CSFのどのような機序で効果があるのかに関しては明らかではないですが、有効性を示す報告が数多くされています。

投与により菲薄化している子宮内膜を厚くなるといわれています。また子宮内膜が厚くならなくてもG-CSFを投与することにより着床率が改善します。

最近、着床時期の子宮内膜にG-CSFというサイトカインが多く存在することがわかり、着床に大きく関わっているのではないかという研究報告に基づいています。海外では実際に着床前の子宮内膜にG-CSFを投与したところ、子宮内膜が厚くなり、妊娠したという報告がありました。そこで日本でもいくつかの施設で行われ始めたところ、同様に内膜が厚くなったという報告がありました。ここで特筆すべき結果として内膜が薄いままでも妊娠したという報告がなされました。これは子宮内膜が薄いこと自体が問題なわけではなく、子宮内膜が薄い場合はこうしたサイトカインなどの因子が不足していることが問題なのかもしれません。
このような報告を踏まえ、当院でも凍結融解胚移植での内膜の薄い方や反復不成功例の方に対してこの治療を行っています。また繰り返し流産を繰り返す方にも有効性があるといわれています。
副作用もなく、短時間で終わるので比較的簡単に実施できる治療です。

副作用は発疹や筋肉痛が5%未満の頻度でおこります。
G-CSFはがん治療などでは保険適用として承認されていますが、着床障害治療としては未承認医薬品となりますため保険適用となりません。費用は27,500円となります。

《G-CSF治療が有効と考えられる方》
・ホルモン補充周期でも子宮内膜が厚くならない方
・繰り返し胚移植で妊娠しない方(着床不全)
・流産を繰り返す方

他の着床不全の治療と併用できることもあります。詳しくは医師にご相談ください。
※G-CSF療法は原則として当院で胚移植を行う方に限定しています。