子宮内膜再生治療|不妊治療の池袋えざきレディースクリニック

子宮内膜再生治療

子宮内膜再生治療

子宮内膜再生治療

細胞の増殖作用などのある物質にサイトカインがあり、G-CSFはサイトカインの一種です。

G-CSFは本来、抗がん剤の副作用で白血球が減少し、免疫が落ちることを改善する目的で承認されている医薬品です。
最近、着床時期の子宮内膜にG-CSFが多く存在することがわかり、着床に大きく関わっているのではないかという研究報告がされています。
海外で子宮内にG-CSFを投与したところ、子宮内膜が厚くなり妊娠したという報告がありました。国内でもいくつかの施設で実施され、同様の効果がみられました。

G-CSF子宮内注入療法

ここで特筆すべき結果として、内膜が薄いままでも妊娠したという報告です。
これは子宮内膜が薄いこと自体が直接的な問題ではなく、子宮内膜が薄い人にはG-CSFなどのサイトカインが不足していることが問題なのかもしれません。

子宮内膜が6㎜以下でも30%の方が妊娠していることが示すように、G-CSFなど着床に関係する因子が子宮内に十分存在する環境であれば子宮内膜厚はさほど重要でない可能性もあります。
重要なのは子宮内のサイトカイン環境であるとも考えられます。

G-CSF子宮内注入療法の効果の機序は明らかになっていませんが、有効性を示す論文が報告されていることから以下のように通常の不妊治療では妊娠できない場合などに実施します。

G-CSF治療が
有効と考えられる方

・ホルモン補充周期でも子宮内膜が厚くならない方
・繰り返し胚移植で妊娠しない方
・流産を繰り返す方

治療は数分間と短時間で終わり日常生活の制限はありません。
5%未満と少ない頻度ですが、筋肉痛や発疹などの副作用があります。
効果の作用期間はまだはっきりとはわかっていませんが、3か月以上の効果があるとされています。
他の着床不全の治療と併用できることもあります。
詳しくは医師にご相談ください。

この治療は保険適用外となります。
そのため保険診療で治療を行っている場合はこの治療を併用することができません。
※G-CSF療法は原則として当院で胚移植を行う方に限定しています。

PRP(多血小板血漿)とは血液に含まれる血小板を濃縮して得られる血漿成分です。

PRPには多くのサイトカインが含まれており、それらは細胞に働き組織を再生する作用があります。
PRPはケガに対して局部に注入することで組織を修復させる効果があり、多くのアスリートなどに実施されてきました。

PRP療法は自身の血液から抽出したPRPを子宮内に注入します。
血小板から放出されるサイトカインの成分により菲薄した子宮内膜の再生、着床の促進効果が期待されている新しい治療です。
一方不妊治療としては新しい治療であるため一部の患者さんには効果はありますが、どのようなタイプの子宮内膜菲薄や着床不全の患者さんに有効かはまだ明らかになっていません。

注入は短時間で終了し、安静期間は不要です。
副作用としては注入後の痛み、熱感などがあげられますが、多くは軽度で数日以内に改善します。

池袋えざきレディースクリニックではPRP療法をさらに進化させたPFC-FD療法という治療を採用しています。
これは抽出したPRPをフリーズドライ化して保存し、融解後に使用する高濃度のPRP療法となります。

PRP(PFC-FD)子宮内注入療法

保険適用外でG-CSFより高額であり、他の治療などでは改善しない場合などに限定して実施します。
※PFC-FD療法は原則として当院で胚移植を行う方に限定し実施しています。

治療費用

G-CSF子宮内注入療法30,000円

PFC-FD子宮内注入療法220,000円

※税別表記