タイミング指導
1年間避妊をしないで性交渉を行っていれば90%の方が自然に妊娠します。これは排卵日を意識して性交渉をしなくても1年間のうち3~4回程度はタイミングが合っているという計算です。
性交渉が月に1回程度ですと、どうしても排卵日を外したタイミングの合っていない無駄な月が出てきます。
タイミング指導ではこうした無駄な月をなくすために排卵日を検査で調べます。
当院ではホルモン採血検査を併用した排卵日予測検査を用いてタイミング指導を行います。
性交渉前の禁欲期間は2、3日以内くらいが良いとされています。
「とりあえずタイミングから」というように不妊治療はタイミングから始めると思われていますがそうではありません。
タイミング指導は排卵日を伝えているだけなので、妊娠できない体の人(不妊の人)が妊娠できるようになるわけではありません。
タイミング指導は排卵日を外した無駄な月をなくし、不妊症でない人が少しだけ早く妊娠できる方法です。
不妊期間が短いなどで不妊かどうかわからない人が、一定回数タイミング指導を行っても妊娠できなければ不妊症です。
したがってタイミング指導は「治療」ではなく「不妊かどうかを確認する検査」といえます。
タイミング指導はすべての方に行うものではありません。不妊期間2年以上のように明らかに不妊である方には、タイミング指導は無意味なので行いません。